今日は交通事故の被害者になってしまった場合の話をしましょう。
交渉相手は普通、加害者本人ではなく加害者が加入している任意保険の担当者になります。
治療が落ち着くと相手は示談を進めたがりますが、慌てて応じると損をしやすいという話です。
早い話、相場がわからないのにOK出すのですか、ということです。
後遺障害が残るほどひどい場合、残りの人生は仕事が以前ほどできずに収入が落ちるはずです。
最悪、示談金次第で残りの人生が変わってしまうかもしれないのです。
相場をよく調べて慎重に交渉すべきです。
しかし、現実にはケガの程度が重いほど、冷静な判断力がなくなっていきます。
足元の治療費の支払いも不安だし、仕事に復帰できるのか、仕事を失いはしないか、残りの人生をどう生きたらいいのか、結婚はできるのか・・・
心に不安がのしかかり、体力的にも弱っていて、とても複雑な自動車保険の勉強や保険屋とのタフな交渉に立ち向かえる状態ではありません。
そういう状況で、例えば1000万円の示談金を提示されたら、思わず心が動くかもしれません。
しかし、言いたいのは、正当な相場が4000万円だったらどうするんですか、ということです。
相場を知らないと安く済まされるかもしれないのはわかるが、自分で相場を調べるのが無理な人はどうすればいいのか?
それは交通事故に詳しい弁護士に相談することです。
事故に実際に遭った後では混乱していて今のような話も頭に入ってきません。
元気な今のうちに今日の話を頭の隅に入れておいてください。
参考: 交通事故の示談